土台作り
『張り子の招き猫』は、まず、軽量粘土で土台を作ります。
型枠は使わず、手ごねで作りますので、全て形が違います。
1カ月以上かかって乾かし、粘土とは思えない重さの土台ができます。
土台作りは、二代目(明典)が作っております。
和紙張り1 (粗張り・中張り)
次に、粗張り、中張り、仕上げ張りと和紙を張っていきます。
和紙張り2 (仕上げ張り)
特に、仕上げ張りの和紙は、薄く、引きがあって丈夫な上質の和紙が使われ、1枚の和紙で半身を覆います。
前身、後身をそれぞれ1枚で張り付けます。
とくに顔には一切しわがなく、どこが境か分からないように丁寧に張ります。
飾り紐作り・色付け・絵付け
首の飾り紐もすべて手作りです。
ちりめんの古布をバイヤスに裁ち手縫いで仕上げ、細かいところにまで心を配ります。
1カ月半くらいかかる招き猫作りの最後の工程は、色付けや表情の描き込みです。
気分が乗らないときは、描いた顔も良くないので、気持ちが明るいときに一気に描き上げます。
完成です
このようにして作り上げた招き猫を、お客さんが気に入って買っていかれる時は、まるで我が子をお嫁に出すようです。